Disc1を聴いているところ。印象:ガンダムって曲数が少ねぇ! ふつうもう少しBGMって作るもんだと思うが、とにかく少ない。その少ないBGMでも「レア使用曲」とかがあったりしてもう大変! さらに、渡辺岳夫曲より松山曲のほうが使用頻度高いこの意外性! 松山先生ものすごくいい曲書いてます! 以下は簡単なメモ

長い眠り(松山祐士)

毎回のOPで超有名な曲。ガンダムのBGMでブラス曲は基本的に松山曲。後半部はガンダムの基本戦闘テーマ。2話のMS戦から使用。劇場版の印象で1話のザク対ガンダムをこの曲と混同する人が多いがこの曲じゃない!

悲愴、そして決然と(松山祐士)

1話で避難民が流れ弾で全滅するところからガンダム起動に至るシチュエーションに流れる超VIP曲。後半部はアムロによる最初のガンダム起動もそうだが、極限状態における人間の勇気のテーマ。墜落寸前のガウを急旋回させるさせるガルマ(それが原因で失速するわけだが)、無反動銃一丁でガンダムに立ち向かうドズル中将など泣けるシーンでの使用が多い。

颯爽たるシャア(松山祐士)

1話、ガンダム対ザク、初戦のテーマ。再放送でこのシーを見てこの曲がかかってることに驚いた記憶あり。

虚無感(松山祐士)

前半2クールはこの曲しかED曲がねーんじゃないかというくらい頻繁にかかった印象があるED曲。これが松山曲とはたまげた!

ジオンの脅威(渡辺岳夫)

ピアノが同じコードのアルペジオを弾き続けるモード曲。ソロ先発はアルトフルート、続いて甲高い音色のエアリード楽器によるカデンツァ演奏に移行するが、なんとこの楽器はケーナ! ケーナにこんなジャズ曲を吹かせるかふつーw アムロ脱走前後からのアバンタイトル曲。

敵地をスパイする(渡辺岳夫)

なんということはないサスペンス曲だが、とにかくファンク色の強いギターのカッティングに痺れる。ファンク期の渡辺岳夫を象徴するかのような曲。

窮地に立つガンダム(渡辺岳夫)

完全な渡辺節の一曲。ガンダムの主要戦闘テーマ。この曲の源流は古くは巨人の星、アタックNo.1で聞くことができるが、ザンボットではテーマアレンジによる戦闘テーマ、ダイターンではメガノイド巨大化のテーマとして使用されている。

アムロの旅立ち(渡辺岳夫)

2話エンディング。劇中使用例としては途中までしかからない場合と途中からかかってラストのブレイクまでというパターンが多かった。尻までフルでかかったことはないんじゃないかな。

ガンダム大地に立つ(松山祐士)

各話の次回予告曲。ブラス主体の曲なので当然松山祐士担当。こんな重要曲まで松山先生です。

全艦出撃せよ(渡辺岳夫)

スラップベース主体のファンク曲。ファンクなら渡辺岳夫である。

戦闘空域(不明)

担当者不明のファンク曲。ブラスが唸るので松山曲っぽいが、リズムは紛れもない渡辺節という珍曲。

スペースコロニー(渡辺岳夫)

ガンダムBGMでは数少ない愛のテーマ。ガルマとイセリナ、アムロとマチルダ、そして複雑な四角関係の生まれるサイド6の全景を描写する曲として使用。

戦いへの恐怖(松山祐士)

短いのが惜しい出撃のテーマ。1話のWB入港シーンから始まって、WBからMS隊が出撃するシーンに必ずと言っていいほど流れた名曲。印象では3話で初めて反撃に出る(連邦初のMSアタック)WB隊発進の描写が燃える。この時期まだ艦長は生きてるのよね。ガンダムの劇伴の中でこの曲が一番出来がいいと思います。

迎撃の戦士たち(渡辺岳夫)

使用頻度の少ない第二回録音曲から。ミニマルなシンセに乗せてブラスとエレキが吠えるという異常曲。こう言うのもプロトハウスと呼んでいいいのかなぁ。。。そう言う路線を狙っているのは間違いないと思います。失敗してますがw

新たなる覚醒(松山祐士)

これも松山曲!3パート全く関係ない曲の連続演奏で、Aパートがジオン関連曲、Bパートが「大西洋血に染めて」のエンディング、Cパートが「再会、シャアとセイラ」エンディングという重要曲連発! 特にBパートは「虚無感」かこの曲かというくらいの重要曲。これも松山先生なんですね。

ジオンの胎動(渡辺岳夫)

これも第二回録音のプロトハウス曲。ニュータイプ空間に突入した(書いていて意味がわからん)アムロとララアのテーマ。いわゆる雰囲気曲。

平和への祈り(渡辺岳夫)

同案多数な曲想のBGMの中から最終回のクライマックスに選曲されたのがこれ一回の使用例しかないこの曲。実は渡辺岳夫曲は全体に使用頻度が低い>ガンダム これがイデオンでの降板につながった可能性は少なくない様に感じる。

宇宙よ(渡辺岳夫)

最終話エンディング曲。最終回EDはこの曲か「再生のための終焉」かという感じは「戦場で」リリース当時からあったが、最終的のこの曲に。ララアとアムロが湖のほとりで出会うシーンの曲として強烈に印象に残る曲だけに、最終回の方は「再生のための終焉」に回してやっても良かったような気もする。


渡辺岳夫と富野由悠季はこのあとガンダム劇場版への作業に入り、TVシリーズでは二度と組むことがなかったわけだが、このBGM集を聞いていて代表的な劇伴のほとんどが松山祐士作品であることに驚いてしまう。松山インタビューで渡辺岳夫との仕事で曲に関する指示は受けなかったと語られるとおり、ガンダムの劇伴に関する限り基本的にメインの作曲者は松山祐士であった。これではわざわざ高い金を払って渡辺岳夫を起用する意味が無いわけで、続くイデオンではプロデューサ-からの進言もあり(PDの担当前作は009)すぎやまこういちが起用されることになる。


ガンダムの劇伴で気になるのはイデオンでの「闇からの手」のような、主人公側のサブテーマのようなものが設定されていないこと。っていうか「虚無感」に代表されるようにガンダムの登場人物って割と淡白で悪い言い方をすればシラけてるんだよね。アムロがただ脱走するならともかくガンダム持ってあてつけのように脱走するとき、イデオン以降の富野アニメだとそれが原因で戦死者が出てアムロは帰って来れないくらいの状況に巻き込まれそうなんだけど、ガンダムにはそう言う展開はない。いや、そこまでは描き込まれない。実際はWB内の軋轢を一人で何とかしようとする結果リュウが死ぬハメになるんだけど、それで誰もアムロを責めたりはしない。戦争なんだからしょうがない感を象徴するのが「虚無感」であり、そういう「描き込まれない軋轢」をよしとしない作品性の方向が「闇からの手」(イデオン)であるように思う。関係ないけど、イデオンのセッションはピアノ羽田健太郎、ギター直居隆雄、トランペット数原晋という編成でソロ回しをやる曲が何曲かあって面白い。数原先生、自分の(真面目な)ソロの時はあまりハイノート吹かないのなw 最初誰だかわからんかった。。。ちなみに交響曲イデオンの第二楽章で印象的なインプロ吹くのも数原晋。