天体写真に使えるカメラ

 天体写真とは

 天体写真にもいろいろあります。  

A-01 天の川と夏の大三角

上:ベガ、右:アルタイル、左下:デネブ です。  A01.jpg

B-02 いわゆる流れる星空(通称:星グル)

オリオン座付近です。天の北極に近いところでは同心円状に写ります。

 星orion02.jpgC-01:上弦を過ぎた月です。

C02.jpg

C-03:土星です。

D01.jpg

撮影方法はすべて異なります。


夏の大三角(A-01)

使用した機材

赤道儀:VIXEN GP2モータードライブ

SONY NEX-6+SIGMA19mmF2.8+KENKO PROSOFTON SPEC(B)

ISO1600、F3.5、90秒、PhotoShopで画像処理


流れるオリオン(B-01)

使用した機材

CANON Powershot G3X(35mm判換算f=24mm)F2.8

星空モード使用

三脚に固定して連続撮影


上弦を過ぎた月(C-01)

使用した機材

赤道儀:TAKAHASH EM2+FC76(f=630mm)+Tリング

SONY NEX-6

ISO200、F8.3、直焦点撮影

土星(C-03)

使用した機材

赤道儀:TAKAHASHI EM2

SONY NEX-6+128mm反射望遠鏡(f=1500mm)+谷オルソ9mm+拡大撮影アダプター

ISO800、合成焦点距離6300mm、40枚をコンポジット


カメラの条件

★1.M(マニュアル)モードにできる


 露出を決める 絞り(F)・シャッター速度(SS)、ISO感度(ISO)の3要素を自分で設定できるモードです。


★2.MF(マニュアルフォーカス)にできる


 夜空は暗いのでカメラのAF(オートフォーカス)機能ではピントを合わせられません。そのため手動でピント合わせのできるMFが必要になります。
 一眼レフで撮影する場合、光学ファインダーを覗くと星が見えないこともあります。液晶画面のライブビューで視野の一部を拡大表示できるものがあれば便利です。またピーキング機能がありピントが合っていると像のエッジが光る機能も使い方によっては便利です。


★3.シャッター速度でB(バルブ)が選択できる


 暗い星を写すためには長時間の露出が必要になります。最低でも30秒の露出ができるもので、B(バルブ)があれば非常に便利です。
 B(バルブ)はシャッターボタンを押してから次に離すまでシャッターが開きっぱなしになる機能で理論上は無限時間露出できます。デジタルカメラの場合は電池が消耗すれば自動的にシャッターが閉じますが、フル充電のバッテリーなら常温で数時間は開放できます。冬の寒い時期でも1時間程度は大丈夫です。ただし長時間露出するとセンサーが熱をもちノイズがでますので長くても10分以下(できれば5分以下)にしたほうが良いです。何時間もかかる撮影はインターバル撮影が望ましいです。

choubyou02.jpg

バルブを使用するとこのような感じの写真も撮れます。 露出13秒


★4.ケーブルレリーズまたはリモコンでシャッターが切れる


 B(バルブ)にしてシャッターを切ればシャッターボタンを離すまで露出していますが、その間、手でボタンを抑えていれば手の振動が伝わってカメラはブレてしまいます。Bでなく30秒の露出なら手を離してもかまいませんが、それでも押すときのショックがブレの原因になります。ブレを防ぐにはカメラに触れないでシャッターを切る仕組みが必要になります。

 インターバルタイマーが使えると B-02 のような流れる星空が撮れます。


★5.液晶画面がチルトまたはバリアングルである

 

 星を撮るにはカメラを上に向けます。一眼レフでファインダーを下から覗くことになりますが、非常に見づらいです。

 そこで液晶画面でピントを合わせると便利です。このとき液晶画面の角度が変えられるチルト機構かバリアングルのものは下から覗き込まずにすむので非常に便利です。液晶画面で拡大表示してピントを合わせる方が確実で簡単なので是非液晶画面の角度が可変のものを選びましょう。


★6.最高ISO感度は高いほどよい


 同じISO感度3200で撮影しても、最高が3200の機種と最高が25600の機種では画像の荒れ具合は異なります。

 高感度カメラを感度を落として使用する方が画質は良いです。


ほとんどの一眼レフ、ミラーレス一眼カメラには1~3の条件が備わっています。コンパクトデジカメ(コンデジ)なら仕様表にMモード、MFの有無、最長露出時間が書かれています。一眼レフに似ている 通称ネオ一眼 と呼ばれる機種には露出時間が数秒までしか使えないものが多いので注意が必要です。

4のケーブルレリーズ、リモコンは一眼レフでも無いカメラはありますので、カメラを買う前にオプションパーツがあるか確認しておきましょう。

レンズは星野写真の場合なら広角~標準の焦点距離を選択する方が最初は楽です。高価でも広角の良いレンズは意外に少ないのが実情です。


★7.将来的に改造するなら

 天体写真にはまると、Hα線という水素原子が放出する赤い光を撮影したくなります。

 ところがデジタルカメラではHα線の656nmの波長はカメラ内部の赤外線カットフィルターによってほとんど写らなくなっています。このフィルターを除去すれば写りますが、メーカー保証が受けられなくなります。さらにHα以外の赤外線をカットするフィルターを付けることで光害などをカットすることもできます。かつてはCANONの一眼レフのみを改造するショップが多かったのですが、現在ではどこのメーカーでもできます。


中央左の明るい星はオリオン座の三つ星の一番東側の星(です 。馬頭星雲として有名な赤い星雲です。改造カメラだと比較的簡単に写ります。

 img_1.jpg使用した機材

赤道儀:VIXEN GP2ガイドパック

SONY α7R+LA-EA3+MINOLTA500mmF8RF フィルター無し

ISO3200、F8、120秒 PhotoShopにて調整


さらにステップアップするには赤道儀が必要になりますが、これについては後述します。


他には風が吹いても揺れにくい丈夫な三脚が必要になります。


★つづく

天体写真を撮ってみよう(固定撮影)

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n329981


簡易赤道儀を使った撮影(GP2、SWAT200、SKYMEMO-S)

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n329980